軽井沢の別荘計画_設計のプロセスです。
— Design Process of Weekend House in Karuizawa. —

左側は1/200 の敷地模型の上に乗っている検討模型、右側は1/100の敷地模型の上に乗っている最終模型です。そして、下にあるのは、この敷地に相応しい形状、建主の暮らし方に合わせて希望を叶えるために様々な間取りとその空間デザインを検討した模型たち。これらの模型通して、わたしたち設計者がどの様に最終の間取りや空間デザインを試行錯誤しながら発見していくのか、、、の設計のプロセスが少しわかってもらえるかしらと思い、A案から順番に少し説明しますね。
A案 十字案

建主が敬虔なクリスチャンということから、
静けさのなかでの、祈りの空間を提案しようと思い、
最初に十字架の形をしたプランを提案しました。
こうすることで、建主の希望であるどの部屋にいても
緑につつまれている空間が欲しいという要望が叶えられると思いました。

スタディ模型なので、窓はついていません。


家のどこにいても、いつも自然との繋がりを感じられ、緑を感じられる設計提案です。

B案 片流れ案

A案だと、いつも緑に囲まれているけれど、どの部屋もよく似た風景になってしまうから、
部屋通しのつながりを感じられる吹き抜けを持つB案の空間提案もしてみました。



天井の高いところ、低いところ、変化に飛んだ豊かな空間
住まいのどこにいても家族の気配が感じられる、おおらかな大屋根のデザイン提案です。

C案 扇案

もう一度、敷地の特性と向き合い、地形に寄り添う形の設計提案をしてみました。


地形に寄り添って緩やかなカーブをもったデザイン、
自然との一体感を感じる空間です。

D案 大屋根案

いっそ、もっとシンプルな空間を作ってみるのはどうかと、
大きな方形の空間提案をしました。
2階建にすることで、基礎の面積が減り、土工事も減ります。


回遊性のあるプランです。



このようにして、設計のプロセスでは様々な設計提案を作り、
打ち合わせを重ねる中で、最も相応しい平面、断面計画を見つけます!
次回には、最終案に近い案を紹介しますね。
投稿者:Yumi Kori | 設計のプロセス Design Process | 記事本文