『設計のプロセス Design Process』 カテゴリーの記事
このたび私たちが設計させていただいた軽井沢の住宅が竣工し、
建主のご厚意で内覧会を開催させていただくことになりました。
早い梅雨明けの避暑がてら、是非お越しください。
ご興味のある方はメールでご連絡ください。
案内状を送らせていただきます。
■日時:2025年7月12日(土) 10:30〜17:00
■所在地:長野県北佐久郡軽井沢町長倉字坂下
【スタジオ宙連絡先】
myu@studio-myu.com
電話: 0422-20-5071
sous les ailes
「神の御翼の下で守られる」—聖書より—
中軽井沢の緑の中、
一羽の大きな鳥が、
翼を休めに舞い降りました。
その翼の下に、
できるだけそのままの
自然を風景として取り込んで、
伸びやかな空間が生まれました。
敷地を生かしながら空間の流れを作り出し、
緑の風景を満喫する様々な視線を生みだすため、
数々のスタディ模型を作って検討する中でこのカタチが生まれました。
斜面に呼応する屋根は、緑の風景を切り取ることなく立体的に室内に招き入れ
地形に沿った緩やかな床の段差は内部空間に動きを与え、
微かに折れ曲がる軸線は視線を左右に、さらにその先へと誘導します。
■当日はスリッパをご持参ください。
■建物概要
主要用途 : 一戸建ての住宅
構造規模 : 木造 平屋建て
敷地面積 : 1250.59m² ( 378.30坪)
延床面積 : 107.41m² ( 32.49坪)
設計監理 : 郡裕美+遠藤敏也/スタジオ宙
施 工 : 三矢工業/湯本博貴、森下利樹
投稿者:Yumi Kori |
オープンハウス Open House, 工事の様子 Construction Site Diary, 設計のプロセス Design Process |
記事本文
敷地内にはオリーブの大木があり、その向こうには海の風景が広がります。
海辺の土地は広大で、お花畑が続く、美しい場所です。
シリリアに自生するサボテン。ピンク色の果実は食用にもされるそうです。
生垣にも使われます!今回も、これでフェンスを作ろうという話になっています。
イオニア海が間近に見えます。
敷地内には、廃墟があり、今回、保存修復する予定。
もともとワイナリーだった建物。
風景を切り取り、白昼夢のような空気感。
本当はこのまま修復しないで、このまま廃墟感を楽しみたいほど美しい!
これから海辺のVilla の設計を始めます!!!
投稿者:Yumi Kori |
日常風景 Diary, 設計のプロセス Design Process |
記事本文
某研究所のために、新しいオフィス空間の提案をしました。
町とつながりながらも適度な距離をもって仕事に集中するためには、
どんな空間が求められるのか?
それを考えるうちに、
町との接点をどのように設計するのかということが
とても大切なテーマになることがわかり、
土間と縁側の良さが混ざった町とオフィスのバッファーゾーン、
環境共生のためのとしてのパッシブデザインでもあるエントランスホールを提案しました。
玄関ホールが2階のラウンジとも溶け合い、光あふれる空間に。
外観は、格子のようなコンクリート壁で、町との適度な距離をとりながら、柔らかく繋がります。
町とつながりながらも、静かに仕事に集中できるように、通り沿いにバッファーゾーンを設計提案しました。
会議室は、シアターのような場所。プロジェクターを使うなどの時は、こちらで。
投稿者:Yumi Kori |
設計のプロセス Design Process |
記事本文
様々な設計案を検証し、打ち合わせを重ねながら、やっとこの折れ曲がり案にたどりつきました。
地形に寄り添いながら、自然の風景を満喫するかたちです。
上から見ると鳥の翼のようにみえます。
完成予想模型、背景に森の映像を投影したら、緑に包まれた空間が現れました。
投稿者:Yumi Kori |
設計のプロセス Design Process |
記事本文
左側は1/200 の敷地模型の上に乗っている検討模型、右側は1/100の敷地模型の上に乗っている最終模型です。そして、下にあるのは、この敷地に相応しい形状、建主の暮らし方に合わせて希望を叶えるために様々な間取りとその空間デザインを検討した模型たち。これらの模型通して、わたしたち設計者がどの様に最終の間取りや空間デザインを試行錯誤しながら発見していくのか、、、の設計のプロセスが少しわかってもらえるかしらと思い、A案から順番に少し説明しますね。
A案 十字案
建主が敬虔なクリスチャンということから、
静けさのなかでの、祈りの空間を提案しようと思い、
最初に十字架の形をしたプランを提案しました。
こうすることで、建主の希望であるどの部屋にいても
緑につつまれている空間が欲しいという要望が叶えられると思いました。
スタディ模型なので、窓はついていません。
家のどこにいても、いつも自然との繋がりを感じられ、緑を感じられる設計提案です。
B案 片流れ案
A案だと、いつも緑に囲まれているけれど、どの部屋もよく似た風景になってしまうから、
部屋通しのつながりを感じられる吹き抜けを持つB案の空間提案もしてみました。
天井の高いところ、低いところ、変化に飛んだ豊かな空間
住まいのどこにいても家族の気配が感じられる、おおらかな大屋根のデザイン提案です。
C案 扇案
もう一度、敷地の特性と向き合い、地形に寄り添う形の設計提案をしてみました。
地形に寄り添って緩やかなカーブをもったデザイン、
自然との一体感を感じる空間です。
D案 大屋根案
いっそ、もっとシンプルな空間を作ってみるのはどうかと、
大きな方形の空間提案をしました。
2階建にすることで、基礎の面積が減り、土工事も減ります。
回遊性のあるプランです。
このようにして、設計のプロセスでは様々な設計提案を作り、
打ち合わせを重ねる中で、最も相応しい平面、断面計画を見つけます!
次回には、最終案に近い案を紹介しますね。
投稿者:Yumi Kori |
設計のプロセス Design Process |
記事本文
建主は敬虔なクリスチャン、
森の中の木漏れ日を感じながら、
静けさの中にゆったりと時間が流れる
祈りの空間を作りたいと思い、
十字架の形のプランを作ってみました。
高低差をうまく使って二つの建物を絡み合わせ
スキップフロアを作る案です。
投稿者:Yumi Kori |
設計のプロセス Design Process |
記事本文
コンクリート造の小さなスタジオ型住宅の実施設計が完了しました。
私たちが以前、武蔵野に設計した住宅の「はなれ」として使われる予定で、コンクリート以外の素材を使わないミニマルなデザインであることから「モノクロム」という仮称をつけました。
今回の敷地は公園隣接。公園の風景に溶け込む立体アート作品のような存在になったらいいなあと思い設計しました。
デザイン検討を重ねてデザインを進めるプロセスは、こちらをご覧ください。
──敷地西側より建物を見る。
この建物は、XYZ方向に自由に線と面が折れた多面体で、外観は見る方向によって全く異なり、室内空間も変化に富んでいます。
まずは外観写真をお披露目します。
──敷地南側(前面道路)より建物を見る。
前庭に面した大開口は、パンチングメタル貼りの3枚ガラス引戸。扉を開け放てば、写真のように前庭とつなげて使えます。
──敷地東側より建物を見る。
隣地側の壁面には窓らしくない不定形の開口があり、、、
──敷地北東側より建物を見る。
敷地の角から建物を少し控え、2枚の壁の「隙間」としての窓があります。
──敷地北側より建物を見る。
そして北面は全く開口のない壁。
──敷地北西側(公園)より建物を見る。
玄関から入って空間の一番奥にはもう一つの「隙間」のような窓。公園に面するこの窓からは、緑が垣間見え、採光や通風にも有効です。
──上空より建物を見る。
山と谷を繰り返す地形のような屋根形状は内部空間と呼応していて、空間の流れとシークエンスを検討する中でこの形が決まりました。人の動線と視線の流れに従って、次々と変化のある空間ボリュームが立ち現れます。
壁の隙間から入る光が、室内の折れ曲がった天井や壁面にどのように反射し、
また、それらが時間の移ろいと共に変化していくのか、
実物が出来上がるのが楽しみです。
多面体、光、反射、隙間、亀裂など、さまざまなキーワードを重ねながら、
都市の中に自由に広がるリエーティブ空間を提案するチャレンジです。
プロジェクトはこれより施工に入ります。その様子もアップしていきますので、楽しみにしていてください!
投稿者:admin |
設計のプロセス Design Process |
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