スタジオ宙

地鎮祭、遣り方、縄張り

— Land Breaking Ceremony for the house project in Karuizawa —

建設予定地はちょうど、ブルーシートの置いてあるところ。
縄張りをして、建物の位置を決める!
ここに建物が建つ!!!

建主、工事業者、そして私たち設計者が、牧師さんと一緒に、
敷地の四隅に赤ワインを撒いて、工事が無事に進むことのお祈り。
(キリスト教式なので、酒ではない!)

そして、以下は、ーー建主のインスタより抜粋させていただきました!

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キリスト教式に起工式。
祭壇もお供え物もなし。妻の教会の牧師先生にお祈りをしていただき、土地の四隅に赤ワインを撒き、聖書を納めた密閉箱を建物の中心となる位置に埋める。牧師先生のお祈りも講話も分かりやすい言葉で、神道式のムニャムニャよくわからないお祈りより心に響く。
 「着工に際し建物に名前を付ける」という課題が牧師先生から出されていて、妻と二人ずっとで悩んでいた。宗教色強すぎたり、横文字で安っぽいマンションみたいだったりで、考えあぐねていた。当日の朝、シャワーを浴びている時、ふと「神の御翼の下で守られる」というフレーズが頭に浮かんだ。むしろ降ってきたという感じだった。私自身はクリスチャンではないので不思議だった。なんとなく良さげな響きだったのでスマホでフランス語に訳してみる。

sous les ailes」=「翼の下」

そういえば玄関には嘴のような庇があるし、建物は翼の形に見えなくもない。建築家が「今までこんなに書き直したことはない」というくらい何度も形を変えてきたプランだが、ここにきて漸く全てが繋がった気がした。

マタイによる福音書 23:37
「めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはあなたがたを何度も集めている」

詩編36:7-9
「あなたの翼の陰に人の子らは身を寄せ、あなたの家に滴る恵みに潤い、あなたの甘美な流れに渇きを癒す。命の泉はあなたにあり、あなたの光に、わたしたちは光を見る。」

詩編17:8-9
「ひとみのようにわたしを守り、みつばさの陰にわたしを隠し、わたしをしえたげる悪しき者から、わたしを囲む恐ろしい敵から、のがれさせてください。」 

「神の御翼」は度々聖書に用いられている。良い名前ではないですか!

投稿者:Yumi Kori |  工事の様子 Construction Site Diary |  記事本文