スタジオ宙

『日常風景 Diary』 カテゴリーの記事

古民家の実測@陶芸のまち 常滑

— Architectural Survay @ Pottery-town, Tokoname Japan —

現在、スタジオ宙では愛知県常滑市にある古民家のリノベーションに取り組んでいます。

先月に行った実測調査では、初の試みとしてiPadによる記録の効率化を計りました。
具体的には、測定した寸法を、即座にiPadで撮影した写真に書き込んでいます。


また、実測と並行してRicoh Thetaという特殊なカメラを使い、360度全方向の撮影を行なっているため、部屋の隅々まで漏れなく確認することができます。


これらの工夫によって実測調査の取りこぼしを未然に防ぐことができ、これまで以上に既存建物の理解を深めることができるようになったと思います。

実測調査で得た情報を元に、大きなポテンシャルをもったこの古民家をどう改修していくか、楽しみです。

余談ですが、常滑は焼物が有名で、路地が焼き物で埋め尽くされていたことが興味深かったです。皆様もぜひ訪れて見てはいかがでしょうか。

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「郡裕美 × 長澤伸穂 特別レクチャー&懇親会」を終えて。

— Look back on "Talk session with Nobuho Nagasawa @Semba Osaka" —

7月19日に船場エクセルビル2階にて開催されました、特別レクチャー&懇親会『When Architecture Meets Art』

多くの方々が参加してくださりレクチャー、懇親会共に大盛況でした。とても意義深い時間を過ごすことができたと感じています。今回はそんな当日の様子を振り返っていきます。

まずは長澤伸穂氏による特別レクチャー。長澤さん自身がこれまで世界各地で制作してきたアート作品を振り返りながら、作品が生まれるまでのプロセスについて説明をしていただきました。

例として挙げられた作品の数々は、駅舎や大学、大型倉庫、湾岸都市部など、様々な地域の様々な用途の建物との対話の中で生み出されていて、それぞれの作品が土地の文化や記憶、コミュニティに答えるものでした。

「アートをパブリックの中に置くのではなくて、建築やランドスケープの中に新しいビジョンを与えて、場を公共の空間にすることがパブリックアートだと考えている。」という、長澤氏によるレクチャー終盤のコメントがとても印象深かったです。

その後の質疑応答では長澤さんと参加者の間で多くの意見が飛び交い、議論が白熱しました。その熱を帯びたまま、舞台は同ビルの1階、懇親会会場『反重力 ナカセンバカフェ』へと移っていきます。 


懇親会では、飲み物と軽食を片手に、様々な世代やコミュニティ同士で交流、意見交換が行われ、とても楽しい時間でした。
 


ちなみにスタジオ宙はキッチンにてオリジナルのスイカカクテルとスイカジュースを振る舞っていました。スイカを丸ごと使った夏らしい一品となっています。


以上、『When Architecture Meets Art』でした。

このレクチャー、懇親会が、芸術表現のプラットフォームとしての建築デザインの可能性、またはコロナ後に求められる新しい環境、新しい豊かさについて考えるきっかけの一つとなることを願います。

長澤さん、参加していただいた皆さま、ありがとうございました。

主催:大阪工業大学 郡 裕美 研究室
特別レクチャー会場提供:辰野株式会社
運営協力:株式会社 スタジオ宙


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天神祭の鳳神輿を支える「テラスかんなん」

— Our designed Terrace-Kannan, Community Center at Tenjin-Matsuri Festival —

2023年7月25日、1000年以上続く日本三大祭りの一つ天神祭が、4年ぶりに行われました。私たちが設計させていただいたテラスかんなん(菅南福祉会館)が、大阪天満宮のお膝元、鳳神輿の拠点として、大活躍しました。天満宮の参道が大川に突き当たる天神橋のたもとにあるここは、陸渡御と船渡御の出会う場所。公園側には大きな垂れ幕がかけられていました。

門をテーマにしたデザインにしたことが、地域の人に通じたのか、お祭りの時は、陸と海を結ぶ門として使われていました。設計者としては大変嬉しい使われ方でした!

参考までに、竣工時のテラスかんなんの夜景をご覧ください。

テラスかんなん」の紹介ページはこちら ←
https://www.studio-myu.com/architecture/archdeta/kannan.html

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天井壊して空間に広がりを─新大阪マンション リノベ進行中

— Take the ceiling out to expand space —

天井を思い切って剥がして見ると、最上階のため天井が傾斜になっていて、天井高が3.5mごえです。知らずに暮らす日常の裏に いろいろ隠れた空間が存在するものですね。

思い切って梁上は打ちっぱなしのコンクリートのままにするかなあ。
さすがに天井面は環境に配慮して断熱します。

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郡研究室の設計提案作品 大阪 西成で展示中!

— Architectual Exhibition by Kori lab @Nishinari Osaka —

現在、郡が教鞭をとる大阪工業大学 郡研究室の学生の「あいりんセンター建て替え」設計提案作品が大阪西成で展示されています。会期は明日、8/9(水)までです。皆様、ぜひお立ち寄りください!

西成労働福祉センターのホームページに展覧会のお知らせが告知されました。
こちらもご覧ください。
https://www.osaka-nrfc.or.jp/news/5314

西成の場所性から、段ボールの箱を積み上げて展示台を造りました。

会期 6/24(木)〜8/9(火)休日:日祝 時間 平日9:00~17:00 / 土曜日9:00~12:00
会場 西成労働福祉センター仮事務所1Fロビー大阪市西成区萩之茶屋1丁目3番28号
アクセス ①JR/南海 新今宮駅 西出口より徒歩3分 
     ②地下鉄 動物園前駅 6番出口より徒歩10分
問い合わせ先
西成労働福祉センター総務課 
06-6641-0131(平日)午前9時~11時45分(土曜)午前9時~12時

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「ガレージハウス」 模型をつくって検討中!

— Examining with many models ─Garage House project─ —


現在、スタジオ宙ではガレージハウスの設計を行っています。

「愛車を眺める、そのためだけの建物が欲しい」という建主の希望に答えるため、模型をつくり様々な造形を立体的に検討中。

いろいろなことを試していたら事務所内が模型でいっぱいになってしまったので、いちど机の上に全て並べてみます。

整頓してみると、デザインの系譜や差異がわかりやすく感じられます。



逆台形の壁で囲んでみたもの。

一枚の被覆を意識したもの。


たくさんの検討の中から、変わるものと変わらないものを見極めて、少しずつデザインを洗練していきます。



これからも検討は続きます。最終的にどうなるのか…乞うご期待です!

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ウクライナの人々に思いを寄せて

— Against the WAR by lighting up with Ukrainian flag color. —

先月末から、ギャラリー日本橋の家(大阪)で、コロナの医療従事者を応援するためにブルーライトのインスタレーションを行なっていましたが、この度、一階の光を黄色にし、ウクライナ国旗の色にました。

1日も早く戦争が終結しますように。

愛する人と自由に会う日が戻ってきますように。

HOPE, WISH, LOVE, HUGS…など、希望とつながりを感じる言葉を、心を込めてガラスに映しています。

『HOPE』@ギャラリー日本橋の家 毎晩7PM – 11PM 〒542-0073 大阪府大阪市中央区日本橋2丁目5−15

大阪ミナミを通りがかる折には、立ち寄ってみてください。

1。階奥で黄色の光が点滅する

投稿者:Yumi Kori |  お知らせ News, 展覧会情報 Exhibition Info, 日常風景 Diary, 美術の仕事 Art, Stage Design |  記事本文

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