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『工事の様子 Construction Site Diary』 カテゴリーの記事

天井壊して空間に広がりを─新大阪マンション リノベ進行中

— Take the ceiling out to expand space —

天井を思い切って剥がして見ると、最上階のため天井が傾斜になっていて、天井高が3.5mごえです。知らずに暮らす日常の裏に いろいろ隠れた空間が存在するものですね。

思い切って梁上は打ちっぱなしのコンクリートのままにするかなあ。
さすがに天井面は環境に配慮して断熱します。

投稿者:Yumi Kori |  工事の様子 Construction Site Diary, 日常風景 Diary, 設計のプロセス Design Process |  記事本文

出雲の商業施設 上棟!

— Wooden Framework Completed —

島根県出雲でカフェ、レストラン、ショップ、広場が、集落のように広がる複合商業施設を設計しました。大きな公園に面した敷地で、それぞれの店舗を別棟として計画。公園とつながりを感じ、誰もが気軽に足を運びたくなるような空間を考えました。

そして先日、そのうちの一棟が上棟しました!こちらはバイクショップです。

登り梁のダイナミックな架構によりバイクショップらしい大きな空間が実現しました。

建物自体のボリュームを抑えて、周辺環境との調和も大切にしています。

これからの工事の進捗が楽しみです!

投稿者:Okumura |  お知らせ News, 工事の様子 Construction Site Diary |  記事本文

「月雫」京都寺町の町家に家具搬入

— Moon Shadow House just Furnished. —

ブルーのソファは床の敷瓦の色と溶け合って、

特注で作ったフロストガラス製のセンターテーブルは静けさに光を滲ませ、

家具が京町家の光にしっとりと馴染みました。

今回、家具は建主さんと密に打ち合わせをしながら選んだおかげで、

建物とインテリアがしっくりあった居心地良い空間になりました。

リビングからダイニングへと緩やかに広がる空間。

ソファーはかつての住まい手であった画家、高林和作の絵画に多く用いられたブルーを基調としたデザインに。

リビングの一角にある書斎カウンター。かつての煙抜きを利用して作った天窓からは優しい光が溢れる。

ゲストルームとしての表屋は、庭の景色を楽しめるベッドルーム。

中庭からゲストルームを見る。庭を楽しみながら心を休める。

2階書斎の一角にあるお昼寝コーナー。作り付けの本棚もある。

2階の書斎からは、階段、座敷を通して御所の緑が見える。

本を読んだり、友人と寛いだりできる、リビングとしての2階の浴室。

投稿者:Yumi Kori |  工事の様子 Construction Site Diary, 建物の完成 Project Completion |  記事本文

日本の在来工法では1日で建物の骨組みが完成!

— Frame Erection within a day, Japanese traditional Method —

骨組みが1日で組み上がる日本の伝統的な木造の建築工法、「建て方」の様子をシェアしたくて、現在進行中の、西宮の家の上棟の様子をレポートします。

ちょっとばかり日はさかのぼり、、、、、お天気に恵まれた秋の吉日、建て方をしました。日本の在来軸組工法では、あらかじめ加工場で全ての部材を加工して、組み立てるのは1日で。鳶や大工が、あっという間に建物の骨組みをくみ上げる様子には惚れ惚れし、時間を忘れます。

投稿者:Yumi Kori |  工事の様子 Construction Site Diary |  記事本文

大工さんの丁寧な仕事@京都の町家

— Carpenter's meticulous and heartfelt work@Kyoto Machiya Renovation —

京都の町家のリノベ現場レポートです!
大正期に建てられた既存建物は、
長年の時間の中で少しずつ歪んだり、歪んだりしています。
それに合わせて、部材一つ一つ、丁寧に現場で合わせながら、
ノミで几帳面に削りながら、加工しながら組み立て、
老朽化した町家に少しずつ新しい息吹が吹き込まれていきます。
見れば見るほど素晴らしい職人技!!!
現場で木材を手加工する大工さん、こんな風景、今ではほとんど見られなくなりましたね。小さな現場ですがここでは4人の宮大工が入ってくれています。
新築の現場でとは違うその丁寧で愛のこもった仕事ぶり、
現場監理に行くたびに惚れ惚れして見ています。

投稿者:Yumi Kori |  工事の様子 Construction Site Diary |  記事本文

焼杉の外壁もでき、工事が着々と進んでます。

— Burnt cedar siding applied, House in Nishinomiya —

昨日、西宮の現場に行ってきました。
海外に住む施主のために、現場ではFaceTimeで打ち合わせ、現場の様子は早速Youtubeにアップして動画でレポート。コロナのため来日できなくても、オンラインで十分コミュニケーションができるようになりました。

雨模様かと思いましたが、現場に着いた時にはちょうど晴れ間が広がり気持ちの良い午後になりました。
外壁の杉板が美しく施行され、いい感じ!
焼杉は、日本の伝統的な建材で、杉板の表面を焼き焦がし炭素層を人為的に形成したもの。炭化されることで、材料の耐久性が増し、しかも美しいという外壁材にはもってこいの素材です。滋賀県以西の西日本でよく使われる材料です。
室内でも、2階の天井が張られ、着々と工事が進んでいます。天井は美杉と言われる杉材。節のない美しい木目です。
大工さんが一枚一枚丁寧に施工してくださってます。

投稿者:Yumi Kori |  工事の様子 Construction Site Diary |  記事本文

京都の町家のリノベ進行中

— Kyoto Machiya Renovation Site Video —

8月から始めた京都の町家の工事現場。12月にやっと足場が取れて、外構工事に取りかかりました。その時のビデオをアップしたので紹介します。
使える材料はなるべく残し、昔ながらの京都の町家の良さを最大限生かす設計のデザインコンセプトのため、外構でも既存の庭石を加工しながら丁寧に再利用しています。
リノベーションの現場は、ある意味、新築よりもずっと大変です。なぜなら、長年の間に歪んだり、傾いたりしている古民家の各部分に寄り添って部材をひとつずつ現場で加工し、古いものとの調和を図りながら新しいものを加えて作っていく必要があるからです。宮大工さんが丁寧に仕事をしながら、古家に新たな命を吹き込んでいく様子は見ているだけで感動です。

リノベ設計は、新築に比べるとまた違った喜びもたくさんありますが、設計業務も結構大変です。建物の解体を業者に任せることなく、少しずつ大工さんが解体する様子を現場に通って観察しながら、どこまで壊すか、どこを残すか、どうやって補強するか、どこまで補修するかを決定して行くのは至難の技。解体途中で表面からは見えなかった美しさを発見すれば、それを生かすように設計変更したりもしますし、また、思いもよらぬ新たな問題にぶつれば大工さんと打ち合わせを重ねながらそれを解決するために新たに詳細図面を描き、むしろそれを逆手に取った新しいデザインを生み出したりと、、、考えながら常に作りることを求められます。工期が遅れ気味ですが、来春には完成の予定!

投稿者:Yumi Kori |  工事の様子 Construction Site Diary, 設計のプロセス Design Process |  記事本文

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