2020年12月の記事
8月から始めた京都の町家の工事現場。12月にやっと足場が取れて、外構工事に取りかかりました。その時のビデオをアップしたので紹介します。
使える材料はなるべく残し、昔ながらの京都の町家の良さを最大限生かす設計のデザインコンセプトのため、外構でも既存の庭石を加工しながら丁寧に再利用しています。
リノベーションの現場は、ある意味、新築よりもずっと大変です。なぜなら、長年の間に歪んだり、傾いたりしている古民家の各部分に寄り添って部材をひとつずつ現場で加工し、古いものとの調和を図りながら新しいものを加えて作っていく必要があるからです。宮大工さんが丁寧に仕事をしながら、古家に新たな命を吹き込んでいく様子は見ているだけで感動です。
リノベ設計は、新築に比べるとまた違った喜びもたくさんありますが、設計業務も結構大変です。建物の解体を業者に任せることなく、少しずつ大工さんが解体する様子を現場に通って観察しながら、どこまで壊すか、どこを残すか、どうやって補強するか、どこまで補修するかを決定して行くのは至難の技。解体途中で表面からは見えなかった美しさを発見すれば、それを生かすように設計変更したりもしますし、また、思いもよらぬ新たな問題にぶつれば大工さんと打ち合わせを重ねながらそれを解決するために新たに詳細図面を描き、むしろそれを逆手に取った新しいデザインを生み出したりと、、、考えながら常に作りることを求められます。工期が遅れ気味ですが、来春には完成の予定!
投稿者:Yumi Kori |
工事の様子 Construction Site Diary, 設計のプロセス Design Process |
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現場進行中の西宮の現場に行ってきました。
建前から2ヶ月で、あっという間に家らしくなってきました。
壁には断熱材が入れられ、床暖房パネルを敷き込み、
ナラの質感が優しい無垢材の床板を張り始めました。
板と板の隙間を丁度よく開けるために紙を挟みながらの施工、
大工さんの丁寧な仕事に頭が下がります。
投稿者:Yumi Kori |
工事の様子 Construction Site Diary |
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11月15日は、「まちの水辺を〇〇する」と題したセミナーを終日行い、竣工したばかりの「テラスかんなん」を思いっきり使いこなす楽しい日曜日となりました。
設計が終わり建物が竣工した時が、建築にとっての物語の始まりです。様々に使われることで場に新たな息吹が生まれ、みんなが楽しんで使ってくださっている様子を見ると嬉しくなり、設計者冥利につきる1日でした。
まず、午前中は、「テラスかんなん」の建物の魅力を解説するツアー。建物案内のついでに、建築鑑賞の仕方、五感を使っての空間の楽しみ方についての話もしました。(音楽鑑賞、絵画鑑賞など小学校から習っているのに、なぜか建物の鑑賞の仕方、学んだことないですよね。)
そして、午後は、水辺を楽しむソーシャルアクションのレクチャー(講師は泉英明さん)、
その後、来場者が、思い思いに楽しい場所を見つけてくつろぐという実践セミナー。
公園に出てキャッチボールをする人、屋上で眺めを楽しむ人、
友情出演の岸上純子さん(spacespace)のビールの差し入れと泉さんのラグのおかげで、水辺がリビングのようなくつろぎの場所になりました!
そして、その場の歴史を紐解く 岡絵理子先生(関大教授)のレクチャー、、、
建物のコンセプトと設計のプロセスを紹介する郡裕美のレクチャーに続き、地元の菅南地域活動協議会の池田さんも参加してくださり、地元の取り組みについても話してくださいました。
そして、あたりが夕闇に包まれた頃、友人のあずみけいこちゃんのアカペラのライブ。階段をステージに使うという機転の聞いたアイディアのおかげで会場はライブハウスのようになりました。
夕刻は、水辺に灯ったランタンのように公園を照らし、
屋上からは夜景が堪能でき、
子供も大人もスペシャルな気分で遊べる楽しい時間。。。
たくさんの友人知人に囲まれて本当に嬉しい1日でした!
ちょうど緊急事態宣言が解除され、GOTOも始まり、コロナの第2波のくる前のタイミングだったからこそ実現でき、本当にラッキーでした。
友人や知人たちの協力のおかげで、イベントは大成功でした。
参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
投稿者:Yumi Kori |
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