『建物の完成 Project Completion』 カテゴリーの記事
11月15日は、「まちの水辺を〇〇する」と題したセミナーを終日行い、竣工したばかりの「テラスかんなん」を思いっきり使いこなす楽しい日曜日となりました。
設計が終わり建物が竣工した時が、建築にとっての物語の始まりです。様々に使われることで場に新たな息吹が生まれ、みんなが楽しんで使ってくださっている様子を見ると嬉しくなり、設計者冥利につきる1日でした。
まず、午前中は、「テラスかんなん」の建物の魅力を解説するツアー。建物案内のついでに、建築鑑賞の仕方、五感を使っての空間の楽しみ方についての話もしました。(音楽鑑賞、絵画鑑賞など小学校から習っているのに、なぜか建物の鑑賞の仕方、学んだことないですよね。)

そして、午後は、水辺を楽しむソーシャルアクションのレクチャー(講師は泉英明さん)、

その後、来場者が、思い思いに楽しい場所を見つけてくつろぐという実践セミナー。

公園に出てキャッチボールをする人、屋上で眺めを楽しむ人、

友情出演の岸上純子さん(spacespace)のビールの差し入れと泉さんのラグのおかげで、水辺がリビングのようなくつろぎの場所になりました!


そして、その場の歴史を紐解く 岡絵理子先生(関大教授)のレクチャー、、、

建物のコンセプトと設計のプロセスを紹介する郡裕美のレクチャーに続き、地元の菅南地域活動協議会の池田さんも参加してくださり、地元の取り組みについても話してくださいました。

そして、あたりが夕闇に包まれた頃、友人のあずみけいこちゃんのアカペラのライブ。階段をステージに使うという機転の聞いたアイディアのおかげで会場はライブハウスのようになりました。

夕刻は、水辺に灯ったランタンのように公園を照らし、
屋上からは夜景が堪能でき、
子供も大人もスペシャルな気分で遊べる楽しい時間。。。

たくさんの友人知人に囲まれて本当に嬉しい1日でした!
ちょうど緊急事態宣言が解除され、GOTOも始まり、コロナの第2波のくる前のタイミングだったからこそ実現でき、本当にラッキーでした。
友人や知人たちの協力のおかげで、イベントは大成功でした。
参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
投稿者:Yumi Kori |
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まちの水辺を〇〇する。
-都市、建築、ソーシャルアクションの視点から考えるセミナー
11月15日に、私たちが設計し、今春に竣工した集会場の内覧会を兼ねてセミナーを企画しています。この建物は、大阪天満宮近くの大川沿い、春は桜の名所で知られる南天満公園につながる水辺にあります。
本格的な冬がやって来る前の秋の1日、お時間が許すようなら、是非、おいでください。
予約サイト:https://myu-201115.peatix.com
コロナ感染拡大防止策のため、予約制としております。
会場:テラスかんなん 大阪市北区天神橋1丁目3−3
南森町徒歩7分、天満橋駅徒歩7分
淀屋橋駅徒歩10分
午前の部 各回 定員15名
「テラスかんなん」建築案内
建物を案内しながら、デザインコンセプト、建築の見方、味わい方、楽しみ方、空間デザインの力についてお話しします。
1回目 10:00~10:45
2回目 11:00~11:45
3回目 12:00~12:45
4回目 13:00~13:45
午後の部 2:00~ 5:30 定員30名
まちの水辺を〇〇するセミナー
実際に使うことで場所の魅力、建築の力を発見してください!
まちの水辺を使いこなす
講師:泉 英明
都市プランナー ハートビートプラン代表・屋上や公園、建物の内外に居心地良い場所を見つけましょう。ラグやクッション、なんでも自由に持ち込みOK!
まちの水辺の歴史と記憶
講師:岡 絵理子
関西大学 環境都市工学部 建築学科教授
まちと水辺をつなげる建築デザイン
講師:郡 裕美
スタジオ宙一級建築士事務所代表
大阪工業大学 空間デザイン学科教授
テラスかんなんの建築設計プロセス、デザインコンセプトを紹介しながら「つなげる建築」の可能性について語ります。
天神祭の陸渡御と船渡御の出会うこの場所で、二つの世界を結ぶ門をデザインコンセプトに、敷地の高低差を生かして流れを作り出し「まちと水辺をつなぐ建築」としてこの地域集会所を設計しました。
かんなんテラスは、2018年度に行われたプロポーサルコンペで選ばれた郡裕美+遠藤敏也/ スタジオ宙が設計し、大阪工業大学ロボティックス&デザイン工学部 空間デザイン学科 郡裕美研究室と連携し、地域とのワークショップを行いながら進めました。
投稿者:Yumi Kori |
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8月1日、私たちが設計させていただいた、大阪は天神橋のたもと、天満宮のお膝元、「テラスかんなん」菅南福祉会館の竣工式でした!

嬉しいことに地域の方々から感謝状をいただきました❗️感無量です。

これから皆様に楽しく使っていただけること祈ってます!


投稿者:Yumi Kori |
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昨年から設計させていただいた菅南地区の地域集会場が完成しました。
水辺と街を繋ぐこの場所は、大阪は天神橋のたもと、天満宮の参道の延長上にあります。
ちょうど天神祭の陸渡御と船渡御が出会う場所だいうことから着想を得て、
道路側から見える外観は門をイメージしてデザインしました。
この建物を陸と水をつなぐ「門」として、
道と川辺をつなぐ「だし」として、
町の人々と公園をつなぐ場として、設計しようと思いました。
門を開けると、そこには大川と中之島、そして対岸の絶景が広がります。

受付のある土間のラウンジから一続きのキッチン、バルコニー、
そして公園に直に降りられる階段に続きます。

桜が見えるバリアフリーの活動室は見晴らしよく、バルコニーにもすぐ出られます。

キッチンからは下の土間、屋上へ続くバルコニーにも便利です。

公園の景色を見ながら階段を降りると、そこは公園とつながった土間。

一段上がった活動室の障子を開ければ、土間と公園、活動室が繋がります。

障子を締めれば、光溢れる活動室。障子の光が美しい。

天井までの板戸で仕切れば、部屋は2つに分けられます。

障子を開けたり閉めたりしてフレキシブルに使える活動室は様々な用途に使えます。

欄間で土間とつながる活動室からは、公園の景色も楽しめます。

土間にはキッチンもあり、公園からのアクセスも抜群です。

そして、部屋だけでなく階段もバルコニーもくつろぎの場所になる。

浮遊感のあるグレーチングのバルコニーは、陸と水辺の中間領域。
ここからの眺めは、いつもとは違って見える風景。

そして、バルコニーからつながる屋上は、絶景ポイント!

公園からアクティビティが見える外観は開放的で、みんなが立ち止まりたくなる。

天神橋からも一望でき、通りがかりの人も、水辺に降りて「菅南テラス」に行きたくなる。

そして、夜の「菅南テラス」は、水辺にともる暖かい灯火。夜景に溶けて風景となる。

みんなに愛される地域集会場になってほしい。それだけを願って愛を込めて設計しました。
みんな、よろしくお願いします。
地域の方だけでなく、一般の方にも貸し出しをしてくださるそうです!
楽しい使い方、是非、提案してください!
写真家の下村康典さんに撮っていただいた竣工写真、少しだけお披露目しました!
投稿者:Yumi Kori |
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バリアフリーを考えてスロープでエントランスへ。テラスは町とつながるオープンカフェのように使えます。

ファサードは、陸と水を繋ぐ門をイメージにデザインしました。
格子戸を開くと,建物が門になり、眼前に大川、中之島、そして天神橋。
大阪の絶景が広がります。
天神祭の陸渡御と船渡御の中継地点に当たるこの場所にふさわしく、
町と水辺が出会う場所として、地域の皆様に使われることを夢見てます!
投稿者:Yumi Kori |
建物の完成 Project Completion |
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私たちが設計監理してまいりました住宅が竣工しました。
眺望を楽しめる高台の敷地で、都心でもリゾートにいるような暮らしがしたいというオーナーの夢をかなえるべく、シンプルで居心地の良い住まいを設計しました。半地下と1階は、鉄筋コンクリート造、2階は木造とし、各階で、違う雰囲気が感じられる空間です。

最上階は、LDKと子供の勉強やホームオフィスとして使えるゆったりとした空間としました。大屋根の頂点に天窓があり、家のどこにいても晴れやかな光と爽やかな風が感じられます。パノラマのように広がる景色を楽しみながら、互いの気配を感じながら、家族が自由に過ごせる場所です。家の真ん中にある高窓は、この家のシンボル的な存在です。日本の伝統的な越屋根に着想を得たものですが、電動で開閉できるため、夏は暑い空気を排出してくれる重要な環境装置にもなっています。
特注の木製の防火サッシを使うことで、柱、梁、屋根、インテリアが同じ質感と雰囲気になり、統一感が生まれました。塗装は現場で植物油脂由来のドイツ製のオスモを使用、特注で作ったキッチンや食器棚とも色や質感が揃っています。

住まいの中心に配した階段は、住まいの核になり、家族の関係をつなぎます。間仕切り引き戸を閉めるとこのように、階段室には凛とした空気が生まれます。建具は斜めの細い木材をガラリ状に組み合わせてデザインしたので、隙間から入る微かな光が美しく、閉じていても全く閉塞感がありません。また、鉄骨階段も、光を通す軽やかなデザインで設計しました。階段越しに庭の風景も楽しめます。

エントランスのある半地下には、水庭のあるサロンがあります。一段下がったところに、天窓からの光が美しいホテルのスイートような寝室があります。突き当りが明るいと、地下室なのにちっとも暗くなくて、むしろ隠れ家ような落ち着いた場所になります。間仕切り代わりの透けた本棚には本や、好きなものを飾るギャラリーになります。寝室の延長としてくつろぎの場所としても使えます。

本棚の後ろの間仕切りを締めれば、寝室はサロンから切り離され、プライバシーが守れるため、ちょっとした接客やギャラリー空間、ホームオフィスにも使えます。水庭は、水に濡れるとエメラルドグリーンに色づく伊豆若草石を用い、自動濾過器を通して小さな吐水口から落ちる水がゆらゆら光の影を作り出します。夜は水中照明に反射した不思議な水を楽しみます。

庭に面した1階には小上がりのあるフリースペース。将来は子供室に使う予定。使い方に合わせて自由に空間を仕切れるように、固定の間仕切りを極力なくしました。引き戸を開ければ、中央に配した階段の周りに、ゆったりした空間が広がります。透けた階段で2つの空間を柔らかく繋ぎ、手すりの代わりにもなる本棚をデザインしました。

小上がりは、マットレスを敷いたりクッションを置いたりして、ベッドとしても、ソファーとしても使えます。下には大きな引き出し収納も作りました。

子供が大きくなったらここを子供部屋にする予定です。一人になりたいときは、間仕切りを締めれば、プライバシーが守れ、1階には2つの部屋が現れます。庭に面した落ち着いた個室は、ゆっくりした思索の場にピッタリです。


2階は眺めの良いLDK。
天井は音を柔らかく吸収し、調湿機能もある葦材、床はライムストーン、壁は、深みのある城を感じる本物の漆喰を使いました。石の床は冷たいと思うかもしれませんが、蓄熱効果があって床暖房にはぴったりです。また、白い床に反射した光は、不思議な浮遊感を生み出し、なんとも言えない心地よさが生まれます。
ゆったりした時間の流れの中で、階段を登るたびに違う世界が広がるこの住まいには、いつも気持ちの良い風と光が溢れています。

投稿者:Yumi Kori |
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琵琶湖を見ながら新大阪から湖西線経由の普通電車で90分。ちょうどいい具合に都会との距離が取れる。マキノ白谷温泉の近くにあるここは、山も川も楽しめる絶景の地です。

一階は、タイル敷きのサロン。薪ストーブと広い縁台、書斎コーナーもあります。

川が間近にある敷地には大きな桜と紅葉があって、2階の窓からは山の景色が見え、せせらぎの音が間近に楽しめます。

広めのバルコニーは、朝食を食べるのに最適。キッチンとの距離も近くて便利です。

山を眺めながらのお風呂は露天風呂のように開放的。ヒバの香りも楽しめます。

小屋が浮かんでいる外観のデザインは、日常からの距離感を感じて自然を満喫するため。

対岸から見る夜景は美しく、懐かしい。

投稿者:Yumi Kori |
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