YUMI KORI ART WORKS

『Lecture』 カテゴリーの記事

人間とコンピューターの恋は可能か?

— Human AI Hybrid Society @ studio X Tokyo, Columbia University GSAPP —

「人間はコンピューターと結婚できる」と、例によって過激な発言してから、コロンビア大学の工藤国男先生が話を始めた。映画 SIMONE の中に出てくる、コンピューターのシュミレーションで作られた架空の美女が、いつの間にか人々の心の中にリアルな人間として生き始める話。映画2001年宇宙の旅で最後にたどり着いたクラシック調の部屋は、主人公の記憶をもとに作った空間だという話。それらの映画について聞いているうちに、人間はコンピューターに恋できると私も確信した。というか、これは、コンピューターの能力の問題ではなく、人間の問題。つまり、人間は、相手がコンピューターだろうが、実在する人間や建物であろうが、そこに実際にいる人や物をそのまま見るわけではなく、自分のみたいものを頭の中で作り上げ、それ見て勝手に恋したり懐かしがったりする動物なのだと再確認したっと言うべきか。…だから相手がコンピューターだって全然かまわず恋できるにちがいないのだ。

AIやコンピューターについて考え始めると、やっぱり人間のことを突き詰めることになる。(ーたぶん、今回のテーマとは、ちょっとずれているような気がするけれど…)

Round table discussion by Kunio Kudo, Daisuke Hirose @Shibaura House on December 12th, 2012

 

投稿者:yumi |  Lecture, 建築 |  記事本文

空間認識をコンピューターで解析する試み

— ENVIOUS CODE, lecture by Toru Hasegawa @ Studio-X Tokyo —

コロンビア大学でcomputation designを教えている長谷川徹氏の講演会を聞いた。人間の目の動きを観察することで、人が建物の何処をみているか解析し、それを建築の設計に生かすという画期的なアイディアを紹介された。I-phone を持ち歩きながら、脳波をEEGと呼ばれる機械で観察しながら空間をマッピングする実験、おもしろそうだ。こんな研究が進めば、近い将来、EEGを使って、「空間を読み取る力」をトレーニングするマシンができ、だれでもが「空間の隠れた美しさ」を感じられるようになるかしら?

コンピューターは、人間のExtension でも、Replacement でもなくて、Externalization?コンピューターを考えることは、人間について考えることだと気づかされた、深いレクチャーだった。

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