YUMI KORI ART WORKS

「物質より関係性」脳内回路コネクトーム。

— Does the brain's wiring make us who we are? —

脳内のネットワークを表すconectome という考え方についてのシンポジウムがコロンビア大学で開催された。ハーバード大学Sebastioan Seung 教授とニューヨーク大学Anthony Movshon教授がメインゲスト。チケットはあっという間に売り切れ、300席以上もある階段教室には人があふれ、入りきれない観客が別室でサテライトされるビデオを見るというほどの大盛況ぶり。まるでロックコンサート会場のような熱気だった。参加者は老若男女バラエティーに富んでいたが、皆、目チカラが強くて頭の回転の良さそうなオーラを放っている人ばかりに見えた。一緒に行った脳科学者の友人が、会場を見回し「ノーベル賞を受賞した科学者が3人もこの観客なかに居るよ」と教えてくれた。(ちなみにこの講義室は、ペーパーチェイスという映画の舞台に使われた有名な場所)

脳の仕組みがだんだんわかるようになってきて、ニューロン(神経細胞)の詳細な接続状態を表した地図、つまり神経回路が解明されはじめ、ニューロンそのものだけでなくコネクトーム(それらの接続のされ方)によって脳の働きが決まってくるという考え方が主流になっているらしい。

建築の世界でも、物体より空間、そこで生まれる関係が重要。脳科学でもやっぱり神経細胞という物質だけでなくそれらの関係性が重要ということか…。素人の勝手な曲解で妙に納得してしまった。たまには、異分野のレクチャーを聴くのもおもしろいなー。

投稿者:yumi |  建築, 日常風景 |  記事本文