sous les ailes
sous les ailes
「神の御翼の下で守られる」—聖書より—
中軽井沢の緑の中、
一羽の大きな鳥が、
翼を休めに舞い降りました。
その翼の下に、
できるだけそのままの
自然を風景として取り込んで、
伸びやかな空間が生まれました。
主要用途 : 一戸建ての住宅
構造規模 : 木造 平屋建て
敷地面積 : 1250.59m² ( 378.30坪)
延床面積 : 107.41m² ( 32.49坪)
設計監理 : 郡裕美+遠藤敏也/スタジオ宙
施 工 : 三矢工業/湯本博貴、森下利樹
中軽井沢駅から程近い森の中、
緩やかな敷地の傾斜を生かしながら空間の流れを作り出し、
緑の風景を満喫する様々な視線を生みだすため、
数々のスタディ模型を作って検討する中でこのカタチが生まれました。
斜面に呼応する屋根は、緑の風景を切り取ることなく立体的に室内に招き入れ
地形に沿った緩やかな床の段差は内部空間に動きを与え、
微かに折れ曲がる軸線は視線を左右に、さらにその先へと誘導します。
ここは、東京と軽井沢の二拠点居住を楽しむための住まい、
シンプルで美しい空間を目指して設計しました。
アプローチ側の外観は南側と違ってセキュリティを重んじたデザインです。
静けさの中で思索する時間は東京では味わえない贅沢な時間です。
エントランスは鳥のくちばしのようなポーチがあります。
玄関に入ると、ガラスドアの向こうに緑の景色が見えます。
玄関とつながるサロン、
地形に沿って一段上がったダイニング、
森の緑を満喫するリビング空間が緩やかに広がります。
サロンには薪ストーブがあり、その隣に小上がり。
ここは客室にもなる書斎です。
腰かけられる高さで、床下は収納になっています。
掘り炬燵式の書斎カウンター。
座ると外の景色がよく見えます。
引き込み式のふすまを閉めれば
プライバシーを守れる客室になります。
平面が敷地の傾斜に従って緩やかに折れ曲がっているため、
サロンからダイニング、そして、、、
先が見通せない奥行き感を楽しめます。
一段上がったダイニング空間は、
サロンから見ると舞台のように見えて、
流れるような空間がつながっていきます。
視線を変えると、見えるものが変わります。
玄関の隙間スリットからアプローチ側の緑の風景も見えます。
建物の形が地形に沿って緩やかに折れ曲がっているので、
動きに合わせて視線がどんどん開けていきます。
ダイニングルームには、建主のお気に入りのテーブルと椅子、
壁にはコレクションの絵がかけられています。
ダイニングルームからサロンと書斎を見返したところです。
視線の先には、いつも緑の風景が広がります。
キッチンからの眺めも最高です。
建物に合わせた特注デザインです。
奥には寝室があります。
囲われた中にも開放感のある空間です。
部屋の隅にはコーナー窓を設け、
リゾートホテルのようなくつろぎのスペースも作りました。
バスルームはゆったりしたくつろぎ空間です。
個室は、天井高の高い隠れ家のような部屋。ロフトには梯子で登れます。
この住まいには、様々な楽しみ方があります。
ダイニングの床がデッキテラスまで伸び、
内外のつながりを生み出します。
暖炉に火を入れるとサロンに新しいくつろぎが生まれます。
アプローチ側の正面写真です。
この建物は、見る方向によって、全く違う表情をみせます。
模型写真を見ると、鳥の形をしているのがわかります。
この大きな翼の下に様々な視線の流れを設計しました。