光の箱 昼でも薄暗い土蔵の中に差し込む一条の光。その光をふわりと優しく生け捕りにした。光の箱に映し出される外の景色や窓の鉄格子の影。閉じ込められた光はまるで生き物のように息づく。そして、この土蔵の隣に、風呂、食堂を備えた、白く明るい小屋を増築した。日常と非日常、光と闇、新と旧、2つの世界を行き来できる週末住宅である。 千葉県香取市 佐原歴史的景観形成地区 週末住宅・ギャラリー 蔵 増改築 写真/傍島利浩(C)、スタジオ宙