YUMI KORI ART WORKS

2012年2月の記事

多様化するエコの意味。

— What is the true meaning of ECO Marrige? —


最近、仕事で名古屋を訪れる機会が多い。名古屋に行くたびに見かけるこの地下鉄車内広告。さて、このエコ婚のECOはエコノミカルのECOか、エコロジカルのECOか…。確かに15万の結婚式は「お得」かもしれないが、結婚して一緒に住めば、エネルギー消費量も減るはずだから省エネ効果がありエコになる。新幹線でぼっとした頭にはちょうどよい頭の体操。エコ婚の真意は何か、考えればまだまだ色んな答えが生まれそうだ。

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トナカイの贈り物

— Reindeers on the window in Cold Winter Morning. —


2月も終わりに近づき、我が家のトナカイともそろそろお別れの季節がやってくる。このアパートメントの前の住人が、窓ガラスにトナカイのシールを貼っていたのだろう。その接着剤のあとが、毎年、冬になると窓ガラスに結露して現れる。さむいさむい冬の朝、心が少し温かくなる詠み人知らずの贈り物。春になるのは楽しみだけど、トナカイさんにあえなくなるのはちょっと寂しい。

投稿者:yumi |  日常風景 |  記事本文

動いていると見えなくて、止まっていると見えるもの、またはその反対。

— Stop Sign made me think of Time Perception. —


近所の道路に「止まれ」サインが新しく描き加えられた。長く引き延ばされ、注意深くレタリングされた「止まれ」という文字を観察していたら、私の横をすごいスピードで通り抜け、急停車する車の幻が見えた。この「止まれ」サイン。立ち止まっている私の目には明らかに間延びした文字だけど、車で走りながら見たら普通のサインに見えるはず。
でも、立ち止まってまじまじとサインを見ている私には、この文字がそんなスピードとは縁がなく、ゆっくり丁寧に描かれたことがよくわかる。それは、文字のまわりに注意深く描かれた補助線や几帳面に塗りつぶされた職人技が見えるから。
動いていると見えなくて、止まっていると見えるもの、きっとこの他にもたくさんあるんだろうな。
同じ道でも、ゆっくり歩く人、走り過ぎる人、風景はまったく違って見える。毎日あわただしく動き回っていると、知らないうちに見えなくなっているものがあるに違いない。たまには、立ち止まってスロウに生きたい。…でも、このサインの文字のように、ゆっくり歩いているとちゃんと読めない場合もある。
新しく描かれた「止まれ」サイン、単純そうだけど難易度の高いメッセージを贈ってくれた。

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