YUMI KORI ART WORKS

バラックは一番居心地の良さそうな場所に建つ。

— sometimes, Favela chose the best spot in the city. —


美術館に入ったとたん目についたのが、この高窓の前に作られた不思議な縁側空間。コンセプトの作品の意図もわからないまま、「あそこに登って、寝転がって窓から外の景色を見ていたら、気持ちが良いだろうなー」と、思った。しかし、その後、川俣氏がビデオのインタビューで、ファベラに影響されたという話をしていて、わたしの直感はあたったかなと思った。(ファベラは、ブラジル語で、スラムに建つバラックという意味。)
Expand BankART という題名のとおり、いままで考えたこともないような居場所が会場内にランダムに、でもある意味とっても注意深く場所が選ばれて作られていた。それらの「ファベラ」の存在によって、バンクアートの空間が、いままでよりずっと変化に富んで感じられた。
横浜BankART Studio NYKで開催されていた川俣正氏の展覧会。
住むということ、棲むということ、いろいろ考えさせられた。

投稿者:yumi |  アート, 建築 |  記事本文